正直、40代に入ってから「寝不足の翌朝」は別物になったと感じています。鏡に映る肌はつっぱり、粉っぽく、ファンデーションは角に引っかかるように浮く。顔色は一段沈み、目の下の影は濃く、頬のキメはざらついて見える。若い頃のように一晩で回復することは減り、積み重ねがそのまま質感に出る。だからこそ、完璧なスキンケアよりも、できる範囲で続く「乾燥させない仕組み」を持っておくことが大事だと実感しています。
・洗顔直後に頬が急速に乾く
・キメの乱れでくすみが強く見える
・目まわりや口角のベースがよれやすい
・頬の赤みやひりつきが出て、刺激に敏感になる
これらは怠けの結果ではなく、体からのごく普通のサイン。睡眠不足や生活リズムの乱れで、肌が水分と油分のバランスを保つ力(バリア機能)が下がっている状態です。だからこそ、朝・日中・夜の「小さな手当て」を重ねていくことが効きます。
ぬるま湯すすぎ中心にして、洗浄力の強い洗顔は避ける
化粧水は手のひらで2回に分けて重ね、角層をふっくらさせる
乳液やジェルでふたをして、水分の逃げ道をふさぐ
乾きやすい目元・口元だけ、米粒大のバームを薄く重ねる
たったこれだけでも、ベースメイクの乗り方が目に見えて変わります。時間がない日は、短時間のシートマスク乳液だけでも十分です。
常温の水を少量ずつ、喉が渇く前に飲む
エアコンの風が直撃する席では、スカーフやカーディガンで首元を保護
メイクの上から使える微細ミストを軽く一吹きし、手のひらで押さえて密着
リップはうるおいを閉じ込めるタイプを下地にしてから色を重ねる
乾燥は量よりタイミングで防げると感じています。気づいた瞬間の一手が、夕方の肌疲れを和らげます。